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見学なう!

菓子製造工場からスカイツリー建設現場まで、世の中のしくみが学べる施設を小学生リポーターが訪問します。

2014年01月29日

多くの人の手で森を守る 子や孫の時代に伝える林業

多くの人の手で森を守る 子や孫の時代に伝える林業

 森の間伐作業を見学する長友大吉くん。ほかの木にぶつからないよう、倒す方向を考えながら切るんだね=東京都檜原村

多くの人の手で森を守る 子や孫の時代に伝える林業

 チェーンソーを使えば、太い木を切るのもあっという間。かっこい~!=東京都檜原村

多くの人の手で森を守る 子や孫の時代に伝える林業

 春に植えたばかりのスギの苗木と背くらべをする長友くん。りっぱな木に成長してね=東京都あきる野市

 家の柱からえんぴつまで、周りには木でできた物がいっぱい。そんな木を育て、森を守る林業の仕事を、ぼく長友大吉(ながともだいきち)(小3)が見てきました。
   ☆   ☆
 東京都森林組合の田中満(たなかみつる)さんの案内で向かったのは東京都檜原(ひのはら)村。スギやヒノキの森で、おじさんたちがチェーンソーで木を切っていたよ。
 「今やっているのは間伐(かんばつ)といって、混(こ)みすぎた森の木を間引く作業。成長のおそい木や曲がった木を選び、10本のうち3本の割合(わりあい)で切るんだ」
 森が混みすぎって?
 「混み合った森では枝(えだ)や葉が重なり合い、日光が地面に届(とど)かないので土の栄養になる下草も生えず、元気な木が育たないんだ。今切った木の年輪を見てごらん」
 数えると何歳(なんさい)か分かるんですよね。えっと…。
 「100歳近いね。でも、外側の年輪は幅(はば)がせまいでしょ。これは育ちにくくなっていた証拠(しょうこ)。元気のない森は土砂崩(どしゃくず)れも起きやすくなる。間伐は森を守るために欠かせない作業なんだよ」
   ☆   ☆
 田中さんが別の場所に案内してくれたよ。
 「これは今年春に植えたスギの苗木(なえぎ)。長友くんの背(せ)と同じくらいの高さだね。100メートル四方に約3千本植えてあるんだ」
 後で間伐するなら、初めから間をあけて植えればいいのに。
 「小さいうちは傷(きず)ついたり病気になったりすることもあるので多めに植えるんだ。さっきのような森になるまで約50年。何度も間伐したり木にからむつるを刈(か)ったり、大事に世話をするんだよ。子や孫の代になってようやく木材として切ることができるんだ」
 きれいな森には、長い時間と多くの人の手がかかっているんだね。

【一口メモ】間伐材の利用 
 間伐で切り倒(たお)された木はどうなるか知ってる?
 こうした木は間伐材と言って昔は工事現場(げんば)の足場などに使われていたんだ。でも、今は鉄やプラスチックに取って代わられ、ほとんど使われなくなってしまったんだよ。
 最近は、家具の材料や発電の燃料(ねんりょう)など、新しい利用法をさぐる取り組みが広がっているよ。みんなの身の回りにも、間伐材を使った物があるかも。さがしてみてね。

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