(26)あざやかな色で仲間分かる ヤシの実も割るくちばし
赤や青、黄色や緑...色あざやかな鳥が何羽も木に止まっている。コンゴウインコの仲間たちだ。時々、ものすごい声でクワァと鳴く。中で一番大きいのがスミレコンゴウインコだ。体長は1メートルもある。青一色の体に黄色のふち取りの目がくっきり。おとなしくしていたので「こんにちは」と声をかけたけど、返事はない。

スミレコンゴウインコ。性格はやさしい=広島市安佐動物公園
広島市安佐(あさ)動物公園には、金あみなしでインコが見られる「インコの森」がある。こんなに派手な色づかいで目立ちすぎじゃないんですか? 担当の水野美紀(みずのみのり)さんに聞いた。
「南米のアマゾンに住んでいる種類が多いんですが、現地には天敵がほとんどいないんです。大型の鳥なので空を飛んでいるかぎり、おそってくる鳥はいません。それなら遠くを飛んでいても仲間が分かるように、カラフルな方がいいんでしょう」
スミレコンゴウインコはくちばしも大きい。かまれたら痛そうだ。実際、かたい木の実だって簡単に割ってしまう。今年、初めて卵をうんだ。もし、ヒナがかえったらスミレコンゴウインコのヒナの誕生は日本の動物園では初めて。水野さんはとても喜んだけれど、ヒナはかえらなかった。「これからに期待です」
羽の青色は本当は色がなくて、青の光を反射しているだけだ。むずかしい言葉で「構造色(こうぞうしょく)」といい、CDが虹色(にじいろ)に光るのと同じ仕組みらしい。「スミレコンゴウインコの羽は裏から見ると真っ黒に見えます。ルリコンゴウインコなら青の部分は裏からは黄色。そんなところもじっくり観察したらおもしろいですよ」(文、写真・佐々木央)

佐々木央(ささき・ひさし)1956年青森県生まれ。共同通信編集委員。社会部で教育問題や少年事件を長く取材してきた。著書に若者の生きづらさを取材した「未来なんか見えない 自傷する若者たち」(共同通信社刊)がある。
- お宝映像(いきもの)

- お宝映像(南極)

- ガラパゴスの不思議な生き物

- 九州どうぶつランド
- ともにくらす コウノトリ野生復帰
- トキ便り
- いきもの変動
- 恐竜ワールド2009
- 島の仲間たち2009
- 旭山動物園


