(80)じゃれ合って遊ぶふたご 赤ちゃんが次々生まれる
午前10時近く、ジャイアントパンダの運動場にふたごが出てきた。なかなか出たがらない1頭は飼育員のお姉さんがだっこして連れて来る。見た目はぬいぐるみみたいだけど、すごく重そう。

朝の間は特に活発に遊ぶ。木の上でからまり合う2頭=和歌山県白浜町のアドベンチャーワールド
和歌山(わかやま)県白浜(しらはま)町のアドベンチャーワールドには7頭もいる。もともとすんでいる中国以外では、世界中の動物園で一番多い。2番目はアメリカのサンディエゴ動物園の5頭だ。
アドベンチャーワールドにたくさんいる理由は、赤ちゃんパンダが次々生まれているから。このふたごは、お姉さんが梅浜(めいひん)、弟が永浜(えいひん)で、去年9月に生まれた。梅浜の梅はおばあさんが梅梅だったから。永浜はお父さんの永明から1字もらった。ここは白浜町なので、生まれたパンダにはみな浜が付く。
2頭がからまり合うようにして遊んでいる。どっちがどっちかよく分からない。担当の松本幸恵(まつもと・ゆきえ)さんに、見分ける方法を聞いた。「梅浜の方が丸顔で鼻がちょっと低い。毛の量が多くて、色はクリーム色です」。よく見ると、確かに永浜の方が毛が白っぽい。
運動場の真ん中にぶらんこがあった。でも乗ってゆらして遊ぶより、柱に登ったり、登る相手を引きずりおろしたり。棒の間に頭がはさまってもおかまいなしだ。もこもこした2頭がじゃれ合うのはかわいいけれど、だんだん激しくなって、けがをしないか心配になった。
担当していてもかわいいと感じますか?
「小さいときはあまえんぼうなので特に。でも最近は体重も重くなってきたので、かわいいというより必死です」(文・写真、佐々木央)

佐々木央(ささき・ひさし)1956年青森県生まれ。共同通信編集委員。社会部で教育問題や少年事件を長く取材してきた。著書に若者の生きづらさを取材した「未来なんか見えない 自傷する若者たち」(共同通信社刊)がある。
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