(29)無血の平成維新
就任後初の国会論戦冒頭で鳩山由紀夫首相は「友愛」などのキャッチフレーズを駆使して所信表明演説を行った。海外メディアも注目したこの演説から「架け橋」や「平成維新」「人間のための経済」を含む五つのキーワードを取り上げ、公式英訳を基に関連表現を解説する。
「現在、鳩山内閣が取り組んでいることは、いわば、『無血の平成維新』です」
"Now, the undertakings of the Hatoyama government are a 'bloodless Heisei Reformation,' so to speak."
鳩山首相は、日本が近代国家に生まれ変わった明治維新を引き合いに国政変革への決意を訴えた。当時の維新が幕府から天皇へ統治権を返還したのに対し「今日の維新は官僚依存から国民への大政奉還」"the current Reformation restores sovereign power to the people, breaking from a system dependent on the bureaucracy"であり、中央集権から地域・現場主権への「国のかたちの変革の試み」"an attempt to transform the very shape of our nation"であると強調した。そのために「戦後行政の大掃除」"a full-scale cleanup of the postwar government"を断行すると宣言。演説では"reform"や"change,""transform"が何度も使われた。

