(01)安保理、北朝鮮のミサイル発射非難
北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けた国連安全保障理事会は、この発射が二〇〇六年の安保理決議に「違反」していることを議長声明でどう表現するかをめぐり紛糾した。緊迫した外交交渉で浮上した、「違反」を意味するいくつかの英単語を追った。
安全保障理事会は、安保理決議1718に違反している2009年4月5日の北朝鮮の発射を非難する。
"The Security Council condemns the April 5, 2009 launch by the Democratic People's Republic of Korea, which is in contravention of Security Council resolution 1718."
「違反する」の英語は"violate," "breach," "go against" などいろいろある。すぐ隣の国から発射されたミサイルが上空を飛び越えたことを重くみた日本は当初"violation"を主張した。決議に違反しているとの事実関係に加え非難もにおわせる強い表現だった。これに対し、北朝鮮と歴史的に関係の深い中国が反発。米国は直接的な表現を使わず"not in conformity"(従っていない)を提案するなどもめた結果、中立的な法律用語"contravene"の名詞形"contravention"で決着した。こうした外交舞台での駆け引きなどでは時として難しい単語が駆使されるが、日常会話で「ルール違反だ」と言いたい時は"break the rule"で十分。「交通違反」は"traffic offense"。学校の規則や先生に従わない(disobey)とお目玉をくらうかも。

