フランツィーのことが懐かしい。
バッハの無伴奏ソナタを弾く度にもう4年前に亡くなった愛犬を想い出すのです。
どのバッハのソロソナタでも第一楽章の和音の弾き具合のバランスが上手く取れず、演奏を断念してしまう人もいるほどです。特にソナタの一番と二番は和音で始まり、弾き出しから「グッシャー」と音が汚くなってしまい、悩むものです。自分の生徒がこの様な問題を抱えてレッスンに来ると教師の方もなおさらです。
で、思いついたこと。右手の手首をどうのこうの、弓のスピードはこうのああの言っているだけでは神経質になってしまいますので、ある時点で、犬の頭を右手で撫でる感じで弾くようにすすめてみました。犬の頭の形はバイオリンの4弦のカーブと似ていて、好い具合です。手首の使い方もゆるすぎず、きつすぎず、結構上手くいくのです。どちらかと言うと、考えに考えきった後のde-focusで恐れずに弾くので、上手くいく率が高くなるのでしょうが。。。
初めてこう提案してみたとき、若い頃のフランツィーがレッスン室でグウーと鼾をかきながら寝ていたのです。生徒が夢の中のフランツィーを観ながらバッハの冒頭をやってみると、なんとなく出来るではありませんか。ということで、私もバッハのソナタを弾くときは必ず愛犬のことを考えるようになりました。
オマケ:バッハの冒頭だけでなくベートーヴェンのソナタ第9番「クロイツェル」の時も使っています。
五嶋みどり(5月28日記)
*「旅するみどり」スタッフより追記
今日の希望の星コンサートで、みどりは上述の無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第一番を演奏しました。
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本日、希望の星コンサートを聞いた。すばらしいコンサートでアートの本質を見た思いであった。
林原国際芸術祭「希望の星」は、障がい者に美術と音楽から光をあてる目的で2003年に林原共済会が設立した。美術の今年の企画は「モナリザを描く」で、重い障がいをもった作家の力作が多く出品され、現在フランス・ロワールのダヴィンチの居城で展示されている。コンクールで選ばれた逸品揃いだが、かれらは決して選ばれることを目的に描いたのではなく、描きたいから描いたのだ。
同じことが旭川荘ミュージックアカデミーの生徒にも言える。楽器を弾きたいから弾く。ピアノコンクールに出場する子ども達とは姿勢が全く違う。芸術の本質。技術より心。大げさに言えば音楽に対する無償の愛。五嶋みどり氏とのハーモニーは資本主義的音楽では奏でられない別次元のすばらしい芸術であった。
みどり様:世界最高水準の芸術を岡山で聞かせていただき、心より感謝いたします。障がいを持った子ども達が身じろぎもせず聞き入っていました。言葉で伝えることのできないことを、音楽を通して心に訴える。今夜、実感しました。
林原共済会事務局長
特定非営利活動法人ミュージック・シェアリング理事
政木和也(5月28日記)
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「五嶋みどり in 岡山」
練習とリハーサル、新聞・テレビの取材の合間に、岡山シンフォニーホール近くの商店街で買い求めた本日の収穫物は次のとおり。
☆スカート用の布地
☆編みかけ(日本滞在中に完成予定)のサマーセーターのボタン
☆次に挑戦するカーディガンの毛糸、編み棒、ボタン
☆お茶屋さんの抹茶アイスクリーム、抹茶菓子とロールケーキ
今日は旭川荘の子どもたちとのコンサート。子どもたちの笑顔と素晴らしい演奏にみどりも嬉しそう。元気をもらって明日は愛媛です。
オフィスGOTO 五嶋みどりアシスタント 花田由美子(5月28日記)





