2010年08月10日
ハイチの首都ポルトープランスで取材する中野美奈子アナウンサー(中央)(c)フジテレビ
「とくダネ!」キャスターの中野美奈子アナウンサーが8月初め、カリブ海のハイチを訪れ、1月に襲った大地震の傷あとを取材して回った。人口約1000万人の同国で、死者22万人以上、百数十万人が今なおテント暮らしともいわれる。帰国後間もない中野アナに復興の現状、出会った人々の印象、被災地で考えたことを聞いた。(中野アナによる現地報告は、8月13日朝の「とくダネ!」で放送予定)
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Q:復興は進んでいましたか?
中野:いいえ、進んではいませんね。首都のポルトープランスを4日間回りましたが、
「え、これで地震発生後、半年なの?」が実感です。
発生直後のような死体の山はないというくらいで、道路は、がれきの山、
今にも崩れ落ちそうな建物がたくさんありました。
大統領府だって、崩れたままになっていて、そこだけ時間が止まった感じでした。
現地の方に聞くと「国が土地を管理している。国が許可しないと、建て直しや
整備などに手を付けちゃいない」ということで、
政府が十分に機能していないという印象を持ちましたね。
Q:被災者のテント暮らしは?
中野:水と食料はだいたい届いているようです。
ただ、テントの中はサウナや蒸し風呂のように、ものすごく暑い。
37度もある屋外の方がまだましだと感じてしまうくらいでした。
テントはかぎがなくて、女性は性犯罪の被害に遭うリスクもあると聞きました。
地震に乗じて、刑務所から逃げ出した囚人が町中に潜んでいるとも言われています。
犯罪の被害に遭う恐怖、不安を抱え、半年もずっと、テント暮らしをしてきたのは
大変だったろうと思います。
Q:国連児童基金(ユニセフ)の支援を受ける子どもたちに話を聞いて回ったのですね。
中野:地震のショックを受けた子はたくさん、いました。
足に大けがをして病院に行ったら、入口に死体が折り重なっていたと
語ってくれた女の子もいました。
親を失ったり、家をなくしたり。笑わなくなったり、
集団に入るのがいやになったりした子もいるそうです。
それでも、私が出会った子の多くは前向きで、
人見知りしないで近寄ってきてくれました。
かわいい笑顔も見ました。勉強に熱心に取り組んでいる子もいました。
Q:残念ながら、ハイチは「遠い国」ですよね?
中野:うーん、そうなんです。
もちろん、日本の自衛隊も復興支援で入っていて、
現地の子どもと折り紙なんかで交流していましたよ。
米国ではハイチの報道が続いています。
関心が高いと思いますけど、日本人にはなかなか、なじみの薄い国ですよね。
もともと貧しい国で、政治的にも不安定。11月には大統領選挙があります。
子どもたちは弁護士になりたい、ドクターに、サッカー選手にと、
将来の夢を持っていました。
そうした子どもたちが学べる場所、教育がこれから確保され、
復興とともに、明るい未来を持てるようになっていってほしいと思います。
今回の取材が、そうしたことの手助けに少しでもなればいいなと思います。
(聞き手:秋山衆一)
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