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2011.11.05

仲里依紗に「マイケル・ジャクソンみたいに!」 石井裕也監督『ハラがコレなんで』

『ハラがコレなんで』公開初日舞台あいさつで登壇した主演の仲里依紗@渋谷シネクイント

『ハラがコレなんで』公開初日舞台あいさつで登壇した主演の仲里依紗@渋谷シネクイント

 先日の東京国際映画祭での舞台あいさつとはまた違い、稲川実代子の登場が石井監督映画ファンにはうれしい出来事ではなかろうか。さらに今回は、仲里依紗が実はマイケル・ジャクソンのノリで演じたシーンがあることも明らかに。映画『ハラがコレなんで』が11月5日(土)、公開初日を迎え、渋谷シネクイントで舞台あいさつが行われた。登壇したのは主演の仲里依紗、中村蒼、石橋凌、稲川実代子、竹内都子、石井裕也監督。稲川の石井作品出演作は『ばけもの模様』『君と歩こう』『川の底からこんにちは』に続き4作目。

 今回は石井監督の撮影での"こだわり"について話がいくつか出たので、そこをピックアップ。

 

 

稲川:(現場では自分は)ピリピリしてましたね。クランクイン(2月)が1日遅れたんですが、行ってすぐ結構な量の撮影があったんです。石井監督はすごく小さなディテールにこだわる、こだわりがかなりありまして、あ、思い出しちゃった。あの、鯛を持って畳に投げるシーンがありまして、そんなの投げたところとって、転がったところを(別に)撮ってくれればいいじゃないのって思ったら、何回投げたかしら、まるでビー玉を投げるみたいに、狙った的に当たるまで、何度も鯛をぶん投げて(笑)、なんど投げたかな? 監督がこだわる向きにカシラが向いて、尾ひれがこう向いて(会場「え~(そこまでやったの?)」とどよめき)、とやっと決まった時はうれしかったです。石井監督を信頼してますし、この才能がいつまでも続くよう頑張ってください。

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                            【写真】石井監督映画は4作目の稲川実代子

竹内:いつもは肝っ玉母ちゃんふうな役が多いんですけど、今回はまず最初に監督から『腹筋を使わないでしゃべってください』って言われて(会場笑)、意味がわからなくて(笑)。もっとボソボソしゃべるってことなんですね。だから、本当なら「光子!」って力入るようなところも、腹筋に力を入れちゃいけないから(平たんな口調で)「みつこ」って(笑)。これって自分にとってはすごく不便なことだったんですけど、でもその不便さの中から、新しいことが自分の中に生まれるんで、勉強になりましたし、監督が一つ一つのキャラクターが生き生きするように、よどまないように、上質の幕の内弁当を作ってるみたいに素材を大切にしていて、やっていてすごく楽しかったです。

 

《これを受けて、石井監督は...》

 

石井監督:鯛と腹筋の話を聞いていると、どっちかというと僕が何かこう、口うるさいみたいですけど、そういう感じじゃ僕はなくて、皆さんが本当に変わってる人(会場笑)。次に何をするかまったく予測できない方々ばっかりだったんで。今日いらっしゃってない並樹(史朗)さんも、あと斉藤慶子さんもそのけがあるんですけど。現場で見ていて楽しかったし、こういう俳優の人の生き生きした姿とかエネルギーをそのまま撮影しなきゃいけないなと思って。あんまり僕は細々と言った覚えはないんですけど...。

司会:そうですか? 細々とはなかったですか?仲さん、

 

:だいぶなんか、いろいろ言われました。(会場爆笑)
  数々の名言を残されました。『宇宙みたいに』とか、あと台を拭くシーンがあるんですけど、『マイケル・ジャクソンみたいに拭いてくれ!』って。(会場大爆笑)

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                  【写真】主演の仲里依紗

 

石井監督:たまたま見たテレビ番組でマイケルを見て、登場の仕方っていうか、でも、何かこう、何ていうか、マイケル・ジャクソンみたいにしてほしいわけじゃなくて、何かこう、なんとなく...何て言うの?(全員笑。結局しどろもどろなまま終了)

    ×   ×   ×   ×   ×

 

司会皆さんが映画と同じく『粋だね』と感じたことは?

:撮影現場で石橋さんが、花が咲くジャスミンティーを飲んでいて、粋だな、と思いました。マイカップを持ってくるのが、「ほんとセレブぅ」と思って(笑)。

 

石橋:(以前に)中国で撮影した時に、丸くて花が咲くジャスミンティーを飲んで、非常に合ったんですよ。セレブじゃありません(笑)。

 

中村:僕も石橋さんに関することなんですけど、撮影中に20歳の誕生日を迎えて、石橋さんはその日撮影がなかったんですけど、わざわざ駆け付けていただいて、すごく粋だなと思いました。

 

石橋:蒼くんとキスシーンのリハーサルをしている時、草原で蒼君がぶつぶつ何か言ってるんです。僕はそれを見ていたんです。「あ~あ、10代最後のキスシーンの相手が...(テン、テン、テン)と」。それが僕には聞こえて、「10代最後のキスシーンの相手が"オッサン"か」と、それ(オッサンか)を(口に出して)言わないところが粋だなと思いました(会場笑)。

司会:どうですか中村さん

中村:いや、もう、光栄です(笑)。

 

稲川:クランクイン予定の日に60歳になりまして、あの(劇中のメークの)ギンギンの顔になっている時に、監督がデザインしてくださった真っ赤で、背中に金文字が入っているベンチコートみたいなものを、還暦おめでとうございますとプレゼントしてくださって、粋だねぇと思いました。

 

竹内:今日ここに来る前に、奈良にいる方から柿の葉寿司が届いたんですけど、普通は緑色の葉っぱで包まれているじゃないですか、それが、紅葉した真っ赤な柿の葉で包まれていて、一言だけ「奈良の山は色づいています」って添えてあったんです。粋だね~と思いながら、食べました(笑)。

 

石井:粋って感覚的なものなので、難しいんですけど、中村蒼君の子役をやってくれている鈴木励和(れお)君が、すごく子役っぽいなつき方をしてくれてかわいいなと思ってたんですけど、彼のクランクアップの日に僕に手紙をくれて、「今回はありがとうございました」という内容かと思いきや、僕は多分彼は今後売れると思うんですけど、『どんなに忙しくても、あなたの映画には出ようと思います』って書いていて(会場爆笑)、粋だなと思いました。

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(宮崎アキラ)

 

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