鶴見/曹洞宗大本山(下)
正午前、お堂をつなぐ百間廊下の掃除が始まった。長さ152メートルの板張りを修行僧たちが一斉にぞうきん掛けする。長い歳月を掛けて磨き上げられた廊下は、格子窓から差し込む陽光で美しく黒光りしている。
ひた向きに掃除するのは、心をきれいに磨くことでもあるんだな
静かに写真機を構えるアラーキー。「カシャ」という乾いたシャッター音が、撮られる人々をいつの間にか瞑想に導くようだった。