佃島/盆踊り(下)
佃島盆踊りは、無縁仏の霊を慰める古い念仏踊りを継承していることから、1976年には東京都無形民俗文化財に指定されている。
子どもの部が終わり、大人の部になると雰囲気が一変した。音頭取りも真打ちが登場。やぐらの上で太鼓をたたきながらマイク片手に歌うのは、名手の飯田恒雄さんだ。ゆっくりしたテンポの歌と太鼓の拍子に合わせ、踊りの輪は静かに進む。哀愁と無常感が漂う。
シンプルな振りを延々と繰り返すうち、踊り手も見物人も次第に、忘我、陶酔の境地に包まれていく。
みんな、いい顔になっていくんだよ
そう言うアラーキーの顔も上気してきた。



