佃島/盆踊り(上)
盆踊りは、先祖や無縁仏の霊を供養し、自らも健康でお盆を迎えられる幸せをしみじみとかみしめる行事。東京・佃島には、素朴で古風な念仏踊りが伝えられている。アラーキーこと、写真家の荒木経惟さんが、佃島盆踊りの幸福写真を撮った。
隅田川河口の中央区佃は、つくだ煮発祥の地。掘割に架かった朱塗りの小橋を渡り、道幅がやや広くなった場所が会場。情緒あふれる下町の風景の向こうに高層ビル群がそびえる。
ここに立つと、この橋が結界で、超高層ビルは墓標に見えるね
近隣には、通称「もんじゃストリート」月島の西仲通り商店街があり、ホオズキなどのお盆用品を売る草市が立つ。そこに並ぶ露店は子どもたちの楽しみ。でも、夕方、会場からやぐら太鼓が鳴り響くと、子どもたちが三々五々集まってくる。アラーキーが反射的にカメラを構えシャッターを切る。
駆けてくる姿がいいね
会場のやぐら、ちょうちんの色は白黒で統一されている。何とも渋い。保存会の山田和治さんは「撮られる方も一生懸命でないと」と、被写体の心意気を語る。会場の奥、隅田川に面した場所には、霊を迎える精霊棚が設けられた。踊りの輪に加わるのも、見物するのも、まずは精霊棚に手を合わせてから。
大人な感じだよなあ




