川崎/旅芝居一座(上)
家族や親族のきずなをよりどころに全国の芝居小屋や健康センターを旅して回る大衆演劇。そこには、今の世の中で失われつつある家族の風景がある。アラーキーこと、写真家の荒木経惟さんが一座の幸福写真を撮った。
川崎市川崎区の住宅街にある大島劇場は、こぢんまりとした老舗の芝居小屋。うなぎの寝床のような細長い楽屋は、夕方の開演を控え、化粧や着付けに忙しい劇団颯(はやて)の座員たちで活気づいた。座長の颯馬一気さん、その長男で高校生の春さん、次男で11歳の一斗さんも親子3人そろって準備。
いいなあ。親子そろって。今どき、こんなのないよ
「勉強よりも、お芝居が好き」と答える一斗さんを頼もしそうに見つめる一気さん。
座長もちらっと目線ください。でも、わき役ですからね
アラーキー流写真術で、親子並んでいい顔。



