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  • はちきんガールズ、高知から脱藩 夢は宇宙で…?

      【共同通信】

     はちきんガールズの梶原妃菜子、川村あやの、石川彩楓(左から)

     昨年、フジテレビ系列の「FNSドキュメンタリー大賞」審査員の大役を授かった。その中で入賞こそしなかったものの、心に引っかかった作品があった。高知さんさんテレビが制作した『脱藩、巡礼、負けないチカラ~たとえばあるご当地アイドルのかたち~』だ。

     全国各地でローカルアイドルグループが乱立する中、「高知の良さを高知の人ではなく、東京の人にも知ってもらいたい」と東京進出を決めた「はちきんガールズ」を密着取材。坂本龍馬になぞらえて東京進出を“脱藩”と呼ぶグループのコンセプトがまず面白かったし、番組では故郷を離れて東京で共同生活を送ることになったメンバーの夢や葛藤をみずみずしく描いていた。

     今年8月。東京から故郷山口に帰るついでに、よさこい祭り直前の灼熱の高知に立ち寄った。あまり「ついで」になっていない気がするが、ある出来事をきっかけに数年前に高知市内で食べたウツボのたたきがまたどうしても食べたくなったのだから仕方がない。それに加えて、高知のことをいろいろ検索する中で、ウツボのたたきを明るいうちから出す店のすぐ近くの市場で、あのはちきんガールズがイベントを行うことを偶然知ったことも、南国土佐に立ち寄る動機の一つとなった。

     高知市・ひろめ市場で行われたのは、精巧なフィギュアで知られる海洋堂がつくった「高知フィギュアみやげ」の先行発売イベント。カツオのたたき、坂本龍馬像などのほか、同社のイメージガールを務めるはちきんガールズのメンバーがよさこいの踊りのポーズをとっているものも。久しぶりの地元でのイベントだったが、昔からのファンが駆け付け、温かい声援を送っていた。

     その後、念願のウツボのたたきを3皿、カツオのたたきと刺し身を各1皿食べるなど高知の海の幸を堪能した…。そんなことはどうでもよく、前振りが長くてすみません。やっと本題です。イベント直前にわずかな時間ながら「はちきんガールズ」のメンバー、石川彩楓、川村あやの、梶原妃菜子の3人にインタビューを敢行。これまでグループを引っ張ってきたリーダーの平田伊梨亜の突然の“卒業”発表の衝撃や、将来の夢などについて語ってもらった。

    ―まずはそれぞれのPRポイントを教えてください

    石川 私は歌ですね。

    川村 カツオがさばけます! 小学生のころから「高知県おさかなPR大使」をやっていて、それで教わりました。

    梶原 私は人を笑わせること。どんなときでもポジティブ系女子。やっぱり人生楽しい方がいいですから。

    ―東京に“脱藩”してみてどうですか。

    川村 やっぱり人の量が違いますね。その分、応援してくださる方もすごく増えました。

    梶原 東京の人たちが、私たちの歌でいっぱい高知のことを知ってもらって、高知に遊びに行ってみたいと思ってくれたらいいな。

    ―半年間の英国留学を機に短大から4年生大学への編入を決めたリーダーの“卒業”が決まったが。

    石川 リーダーが選んだことだからちゃんと受け止めるしかないなって。でもショックでした。卒業すると知ったのは、決まったあとだったから。

    川村 次のCDシングルなど、いろんなお仕事が先まで決まっていたし…。

    石川 リーダーはグループの大黒柱でした。なんでもできるリーダーが抜ける穴は大きい。でも「3人でやっていけるよ」とこれまで応援してくれた人たちに言われたいから、今まで以上に一人一人が努力しないといけないなと思います。

    ―10月21日には脱藩後第2弾CD『雨のスクリーン』も発売される。

    川村 はちきんで初めての恋愛ソング。淡い初恋をイメージした曲。

    梶原 やっと人間の歌が歌える(笑)。これまではちきんは高知の牛や豚や鶏の歌が多かったから、ちょっと大人に近づいた感じでうれしい。

    ―今後の目標は

    石川 私ははちきんの活動だけでなくミュージカルなども挑戦したい。はちきんとしては…スペースツアーをやってみたいです。

    ―まさかとは思いますが、スペースとは宇宙のこと?

    石川 はい! 宇宙人にライブを見せる感じで! だれもやったことがないことを目指すのがはちきんガールズです。

    川村 メンバーの中から誰か一人でも有名になって、はちきんにはまってくれる人が増えたらいいなあ。ライブも毎回来てくれたら毎回違う面白さを届けたい。

    梶原 これからもはちきんは、はちきんらしく。リーダーは抜けますが、3人でこれからも全身全霊…で進みます。

       ×   ×

     本音や弱音をときに正直にもらしながらも、必死に前に進み続けようとするメンバーたち。高知の名産品を応援する牧歌的な持ち歌が多いが、ダンスや歌唱力のレベルの高さはアイドル評論家の間でも折り紙付き。彼女たちを厳しく指導する元劇団四季の女優だったプロデューサーも含め、“チームはちきんガールズ”の「夢」の続きに期待したい。(関口康雄・共同通信記者)

    (注)はちきんガールズのイベントの模様は以下で。http://www.47news.jp/CN/201508/CN2015081101001925.html