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  • 『コップ・アウト~刑事(デカ)した奴ら~』 大人になってしまったケビン・スミス 


     (c)2010 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.

     ケビン・スミスの新作である。『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』くらいまでは、タランティーノとはまた違うタイプの映画オタクぶりと、悪ふざけで怖いものなしの監督だったが、『世界で一番パパが好き!』以降、結婚して子供ができたせいか、善かれあしかれ大人になってしまった印象。“聞かん坊”監督がたどる宿命ではあるけれど…。

     ブルース・ウィリスと、コメディー俳優のトレイシー・モーガン(出川哲朗にソックリ!)が“相棒”を演じる今回もそうで、パロディー要素とハチャメチャぶりは健在(刑事コンビが必死で追っているのだって、たかがレア物の野球カードなんだし)ながら、大人の分別が顔を見せる。

     それは、コメディーリリーフというよりはトリックスター的にウィリスの捜査をぶち壊しまくる相棒=モーガンの扱いに顕著で、最終的には事件を収拾に導いて、やっぱりトリックスターだったんだという正攻法の結末に落ち着くばかりか、夫婦の危機までも大団円に収めてしまうのだから。レア物カードの顛末だって大人の味わいだ。

     もちろん、エンターテインメントとしては間口が広がって、これはこれで悪くないのだけれど。★★★★☆(外山真也)

     【データ】

    監督:ケビン・スミス

    出演:ブルース・ウィリス、トレイシー・モーガン

    9月4日(土)から全国公開

      【共同通信】