『ちょんまげぷりん』 現代社会への風刺もピリリッ![]() (c)2010 J Storm Inc. 『ゴールデンスランバー』など伊坂幸太郎原作映画で注目を浴びた中村義洋監督。今回は趣を変え、ジャニーズのアイドル主演+人気コミックの原作と、現在の日本映画界の主流にノっているのだが、監督の腕次第できちんと映画として成立するんだなとしみじみ。 骨格は、江戸時代の侍が現代にタイムスリップし、まさかのパティシエとしての才能を発揮していくコメディーだが、その中には現代社会への風刺もピリリッ。シングルマザーや家庭での父親の不在が問題視される中、家族の役割とは何か?を再認識させる佳作に仕上がった。 侍の安兵衛がタイムスリップして来たのにはワケがある。居候するのは女手一つで仕事に、育児にとてんてこ舞いになっているひろ子の家。最初は戸惑うひろ子だったが、家事能力と侍気質の躾にたけた安兵衛の存在が母子だけの生活を潤滑にしていく。 だがその生活も、安兵衛が菓子店にスカウトされて仕事を持つようになると、不協和音が鳴り始める…。 もっとも、侍の襟足が長いとか、現代に来て家電製品に順応するのが早過ぎるだろうとか揚げ足をとったらきりがないが。そこら辺を大目に見れば、映画の本質にたどり着きます。★★★★☆(中山治美)
【データ】 監督・脚本:中村義洋 原作:荒木源 出演:錦戸亮、ともさかりえ 7月31日(土)より全国公開 【共同通信】
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