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  • 津波で5割超の防潮堤損壊 岩手県が効果検証へ


     津波で破壊された岩手県宮古市田老地区の防潮堤=5日、共同通信社ヘリから

     東日本大震災の津波で、岩手県の沿岸に整備された総延長約25キロの防潮堤のうち、半分を超える約14キロの区間の防潮堤が損壊していたことが12日までの県のまとめで分かった。

     うち約5キロの区間は全壊し、背後の集落や市街地が壊滅的な被害を受けていた。県は防潮堤の効果を検証するとともに、復旧方法などの検討を進める。

     県によると、防潮堤や水門などの防災施設は、明治や昭和の三陸地震やチリ地震による津波の最大値を基に高さを設定。3月の時点で整備率は約73%だった。

     臨海部に市街地がある陸前高田市は高さ5・5メートル、全長2キロの防潮堤を備えていたが、高さ11・1メートルの津波により防潮堤が全壊。宮古市田老地区や大船渡市、釜石市などの防潮堤も全半壊して、多数の家屋が流失するなどの被害が出た。

     また野田村では、高さ7・8メートルの防潮堤に被害はなかったものの、高さ15メートルの津波が防潮堤を乗り越えて市街地に流れ込み、大きな被害が出た。

     一方、高さ12メートルの防潮堤がある洋野町や、高さ15・5メートルの水門を備えた普代村では津波が越えず、被害が比較的小さかった。

     県は、防潮堤が津波を軽減した効果のほか、市街地が海に近いかどうかや、鉄筋コンクリートの建物の密集具合などが被害の程度に影響を与えたとみて、今後詳しく調べる。

      【共同通信】