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  • 福島第1原発で炉心溶融、国内初 避難拡大、半径20キロ


     爆発で外壁の一部が吹き飛んだ、福島県の東京電力福島第1原発1号機の原子炉建屋=12日午後(東京電力提供)

     東日本大震災で自動停止した福島県大熊町の東京電力福島第1原発1号機の周辺で、ウラン燃料が核分裂してできる放射性物質のセシウムとヨウ素が検出され、経済産業省原子力安全・保安院幹部は12日午後、燃料の一部が溶ける「炉心溶融」が起きたとの見方を明らかにした。日本の原発で炉心溶融は初。

     また午後3時36分ごろ、1号機で爆発があり、原子炉建屋が損傷、作業中の同社社員ら4人がけがをして病院に運ばれた。内部の原子炉格納容器は損傷していなかった。保安院関係者によると、中央制御室も壊れていない。爆発を受け、福島県は第1原発の避難指示を半径20キロに拡大した。

     想定していなかった巨大地震が原因とはいえ、原発の安全性は大きく揺らぎ、地震国・日本での原発運転の在り方が厳しく問われることになった。

     1号機は自動停止後、冷却機能を失っており、東電は12日夜、原子炉圧力容器内の温度を下げるため、消防ポンプを使って海水を直接注入して炉心を冷却する作業を始めた。炉心に海水を入れることで、1号機は再び使える可能性はほぼなくなった。

     原発の敷地で測定した放射線量は一時、1時間に1015マイクロシーベルトを示した。一般人が1年間に受ける放射線量の限度に相当する値だが、その後低下した。

     炉心溶融は、炉心の水位が低下、燃料が露出し、冷却されない燃料の一部が1200度以上に達して、燃料の被覆管が溶けたらしい。

     東電は、格納容器内の圧力が高まり容器が破損するのを防ぐため、12日未明から容器内の蒸気を外部に放出する作業を進め、午後2時すぎに放出に成功。格納容器内にあった放射性物質を含む蒸気が周辺に放出され、圧力は下がった。

      【共同通信】