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  • 受刑者の思い、番組で塀の外へ 札幌のラジオ局が放送


     受刑者から寄せられたリクエストカード

     札幌市のコミュニティーFM「三角山放送局」が、札幌刑務所に服役する受刑者からのリクエスト番組「苗穂ラジオステーション」の放送を先月末から始めた。15分番組で週1回、地域の市民に向けて流し、刑務所では2回分をまとめて放送している。

     札幌刑務所によると、所内向けの番組は府中刑務所(東京)などでもあるが、市民も聴ける放送は全国初という。札幌刑務所が昨年10月、同局に番組を持ち、刑務所内で革工芸を教えている塚原紀子さん(59)に「更生のための教材として、ラジオ番組を使いたい」と提案して実現した。

     受刑者は所内にあるカードに曲名と曲にまつわる思いを記入する。

     「受刑者の手紙とリクエストでつづります」と始まった7日朝の放送。ある男性は真面目だった親友が亡くなった後に犯罪に手を染めてしまったと明かし「今も生きていれば私を許さなかっただろう」と、親友が好きだった桑名正博さんの「月のあかり」をリクエスト。塚原さんは「思い出はいつまでも大切。親友を忘れないで」と応じた。

     三角山放送局を運営する「らむれす」の杉沢洋輝社長は「受刑者の声を市民に届けることで、刑務所があっても安心して暮らせる町づくりができる」と話している。

      【共同通信】