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  • 九州最後のクマは本州産 「野生絶滅」に相当か


     1987年に大分県の祖母・傾山系で射殺されたツキノワグマ

     九州最後の野生のツキノワグマだったとみられる雄は、もともと九州に生息していたクマの生き残りではなく、本州から人が持ち込んだクマかその子孫だとするDNA解析の結果を、森林総合研究所東北支所(盛岡市)の大西尚樹研究員らがまとめ、6日発表した。

     このクマは1987年に大分県の祖母・傾山系で猟師が射殺。環境省などはこのクマをもとに九州のツキノワグマをレッドデータブックで「絶滅のおそれ」と分類しているが、今回の成果により「野生絶滅」に見直される可能性があるという。

     大西氏らは、北九州市の博物館が保存していたクマの組織から、ミトコンドリアDNAを抽出。これまでに集めた日本全国やアジアのクマの塩基配列と比較した。

     その結果、このクマの配列は福井県から岐阜県にかけて局所的に分布しているクマと同じタイプと判明。中国地方に分布するクマは全く異なるタイプのため、人が捕獲して持ち込んだか、その子孫以外に九州に存在する可能性は考えられないと判断した。

     九州のツキノワグマは1941年に雄が捕獲され、57年に子グマの死骸が見つかって以来、87年の雄まで目撃例がなく、この雄の出自が議論を呼んでいた。

      【共同通信】