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  • 江戸期の詳細な銅鐸本発見 平田篤胤が著書に引用


     銅鐸の特徴を正確に描いた江戸時代の「古宝鐸記」。右が愛知県、左が兵庫県で出土した銅鐸=奈良市の奈良文化財研究所

     銅鐸の図や出土の経緯を記した古書が、江戸時代の国学者平田篤胤の著書「弘仁歴運記考」に引用された「古宝鐸記」だったことが奈良文化財研究所の難波洋三企画調整部長の27日までの鑑定で分かった。

     図は銅鐸の特徴を正確に描いており、当時の考古学遺物への関心の高さを裏付け、現存しない銅鐸の研究資料としても価値が高いという。

     難波部長によると、古宝鐸記は姫路藩主の侍医だった山田安貞が、現在の愛知県と兵庫県で出土した計二つの銅鐸を記録した本。ただ、一部の文様が描かれておらず草稿とみられるという。

     書名や筆者名はなかったが、兵庫県で出土した銅鐸と同じ図と記述が弘仁歴運記考にあったため古宝鐸記と分かった。直筆か写本かは不明。

     2銅鐸とも現在は所在不明だが、以前とられた拓本があり、その比較から古宝鐸記は弘仁歴運記考よりも銅鐸を正確に描いていた。

     高さやサイズ、厚みなども記録し、愛知県の銅鐸は宝永年間(1704~10年)に出土したことも新たに分かった。

      【共同通信】