47NEWS >  共同ニュース  > 記事詳細
  •  ニュース詳細     
  • 阪神の震災遺児、ハイチへ 「体験を共有したい」


     ハイチの震災遺児らのために、横断幕を作るあしなが育英会の奨学生ら。虹の上にフランス語で「ひとりじゃないよ」と書き込んだ=13日午後、神戸市東灘区(あしなが育英会提供)

     ハイチ大地震で親を亡くした子どもたちを励まそうと、阪神大震災の遺児らが「心の癒やし使節団」を結成。15日から首都ポルトープランスの孤児院や学校を訪問し、互いの体験を話し合うなど交流を深める。

     一行は「あしなが育英会」が派遣し、14日夕に出発する。同会が阪神大震災の遺児支援で培った心のケアのノウハウをマニュアルにまとめ、現地のカウンセラーや心理学者に手渡すほか、街頭募金で集まった約450万円を地元NGOに贈る。

     使節団の1人で、3歳の時、母親=当時(25)=を亡くした神戸市東灘区の大学1年中埜翔太さん(18)は「ハイチの子と一緒に遊び、話しながら徐々に悲しかった思いも聞きたい」と話す。

     15年前の震災当日、一瞬のうちに自宅が倒壊し、視界が真っ暗になった記憶が鮮明にあり「幼かった自分でもこんなに覚えているのだから、ハイチの子の心にも残っているはず」と思いやる。

     これまでも育英会を通じて震災遺児と出会い、「お互いの話をして『自分だけじゃない』と感じ、悲観しなくなった」と言う。現地でも同じようにしてみるつもりだ。

      【共同通信】