無罪主張の男に懲役15年 裁判員「新聞報道を加味」静岡市葵区でスナック経営の女性を殺害したとして、殺人罪に問われた無職小田義雄被告(60)の裁判員裁判で、静岡地裁は18日、懲役15年(求刑懲役18年)の判決を言い渡した。小田被告は殺人事件が対象の裁判員裁判で初めて全面無罪を主張し、注目されていた。 検察側は犯行に使われた手袋から検出されたDNA型が被告のものと一致、現場付近での目撃証言もあると指摘したが、弁護側は「DNAが犯行時に付いた根拠はない。証言も信用できない」などと主張していた。 閉廷後、記者会見した裁判員の30代の男性会社員が「家に帰ってからも(裁判のことが)新聞などに出ているので、加味した上でやっていた」と発言。裁判で提出された証拠以外も裁判員が判断材料にしていたならば、予断を持っていた可能性があり、論議を呼びそうだ。 原田保孝裁判長は「証拠を総合すると、被告が犯人であることに疑いの余地はない」と判断した上で「犯行は執拗かつ悪質で、反省も見られない」と述べた。 判決によると、小田被告は昨年5月、スナックを兼ねた住宅で、経営者平本広子さん=当時(61)=と口論となり、先を鋭くしたドライバーで約30回刺して殺害した。 【共同通信】
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