土星の輪、炭素や鉄で赤み 探査機カッシーニが観測![]() 無人探査機カッシーニがとらえた土星の輪(NASA提供・共同) 【ワシントン共同】土星の輪に赤みがかった場所があるのは、炭素や鉄の化合物が原因である可能性があるとする研究結果が、19日付の米科学誌サイエンスに掲載された。米航空宇宙局(NASA)などが、米欧の無人探査機カッシーニで観測した。 地上の望遠鏡からでも見える土星のリングのうち、外側のAリングやその内側のBリングは、9割以上が直径数センチ~数メートルの氷でできていると考えられている。 輪の中には赤みを帯びている場所があり、カッシーニの近赤外線カメラでこの場所を観測した結果、炭化水素や酸化鉄など炭素や鉄を含んだ物質が原因となっている可能性があることが分かった。輪が厚い部分ほど赤みも強い。氷の表面に赤みの成分が含まれていると考えられるという。 衛星や小惑星などの重力の影響で、土星の周りを回っている氷の流れが波を打つように乱れている場所があることも確認した。 こうした現象は、新しい惑星が形成される「原始惑星系円盤」でも起きることが分かっており、NASAの研究者は「土星の輪を観測することは、初期の惑星がどのようにしてできるかを理解することにもつながる」と指摘している。 【共同通信】
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