培養続けたiPSに異常 遺伝子に繰り返しや欠損人の新型万能細胞「iPS細胞」を体外で培養し続けると、遺伝子の一部が増えたり欠損したりする異常が起きるとの研究結果を、東京大病院の小川誠司特任准教授と東大医科学研究所の中内啓光教授らがまとめた。 がん細胞でみられる塩基配列の繰り返しなどの遺伝子異常もあり、将来iPS細胞による治療では、こうした異常のない正常細胞を使う必要があるという。 18日から広島市で開かれる日本再生医療学会で発表する。 iPS細胞は無限に増殖する能力があり、増やす場合は培養皿に植え継いで増殖させるといった方法がある。研究チームは、11人の体細胞から作製されたiPS細胞42株の遺伝子を調べ、一部の遺伝子が増えたり欠損したりする異常が12株で見つかった。6~63回植え継いだ株だった。 小川准教授は「培養を繰り返すうちに高頻度で遺伝子に異常が起きることが分かった。異常があれば作り直せばいいので、リスクを評価して安全なiPS細胞を使うための一歩と言える」と話している。 【共同通信】
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