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  • 見知らぬ同士の生体移植に道 移植学会が新制度づくりへ

     臓器売買の恐れがあるとして国内では事実上認められていない「見知らぬ他人同士」の生体移植について、ヤミ仲介業者を排除した上で実施に道を開く新たな制度づくりに向け、日本移植学会が具体的な検討に乗り出したことが16日、同学会幹部への取材で分かった。

     臓器提供を受ける患者を公平に選ぶ基準を持つ公的機関が仲介業務をする方向で、日本臓器移植ネットワークに委託する案が有力。5月の理事会で正式提案し、早ければ1年後の実施を目指す。

     「自分が生きているうち、病に苦しむ人に臓器をあげたい」と望む人の「善意」を生かす狙い。日本の移植医療に大きな変革をもたらす取り組みだが、面識すらない他人のために健康な体にメスを入れる制度を社会的に容認すべきかどうかをめぐり、論議を呼びそうだ。

     中心となって計画を進めているのは千葉東病院臨床研究センター長の剣持敬・同学会理事。

     同病院では1月、ヤミ移植仲介が疑われる業者(49)が関与した見知らぬ他人間の生体移植計画が、倫理委員会での正式検討段階にまで進んでいたことが判明。ヤミ業者に警戒するよう国が医療現場に促している中、関係者からは「学会としても早急に何らかの対応をすべきだ」との指摘が出ていた。

      【共同通信】