トラ、世界で3200頭に 中国で違法取引横行![]() 絶滅が心配されているインドネシアのスマトラトラ(世界自然保護基金提供) 【ドーハ共同】カタール・ドーハで開催中のワシントン条約締約国会議で、条約事務局のジョン・セラー氏は16日までに、トラが世界全体で推定3200頭以下に減少したことを記者会見で明らかにした。「政府やNGOがトラ保護に何百万ドルも投入してきたが、失敗の連続だった」とし、原因の一つとして中国での違法取引の横行を挙げた。 セラー氏によると、20世紀初頭に約10万頭いたとされるトラは、毛皮目的の狩猟や、森林破壊などで激減。数十年前から絶滅が叫ばれ、保護対策が繰り返されてきたが、いまだに有効な手だては見つかっていない。 中国では伝統的に毛皮や肉が親しまれており、特に骨を使った漢方薬は効き目があるとされてきた。中国政府は1993年から漢方薬に使うことを禁止しているが、広東省など南部を中心に「トラ信仰」は根強く、東南アジアから持ち込まれるケースが後を絶たない。 「虎骨酒、355グラム600元(約8千円)」。野生生物取引監視団体トラフィック中国(北京)の報告書によると、ミャンマーと中国の国境付近が野生生物の違法取引の舞台となっているという。ミャンマー北東部モンラーではトラの成分が含まれた酒が公然と売られていた。 【共同通信】
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