最高齢の晴れ姿、天国の娘へ カーリングの比田井選手【バンクーバー共同】天国の一人娘に晴れ姿を見せることができた。パラリンピック車いすカーリング日本代表の75歳、比田井隆選手が13日(日本時間14日)の初戦イタリア戦に出場し、初勝利に貢献した。今大会の各国選手の中で最高齢。試合後「雰囲気は想像以上にすごかった」。帽子を取って観客席に大きく手を振り、紅潮した顔をほころばせた。 44年前。東京の電気工事会社で働いていた31歳の時、倒れてきたクレーン車の下敷きになり脊髄を損傷。車いす生活が始まった。折れそうになった心。支えになったのが、当時3歳の一人娘・美也子さんの存在だった。「家族が笑顔で暮らせるように、不満を言わず頑張ろう」と誓った。 しかし、美也子さんは初孫となる長男を産んだ半年後、肺がんで亡くなった。27歳だった。それまで病気に縁がなかっただけに、死をすぐには受け入れられなかった。 50代半ばで再び襲ってきた大きな試練。苦悩する比田井さんの人生に新たな目標を与えたのが車いすカーリングだ。 試合後「リラックスして臨めた。最高の気持ちです」と語った。輝く笑顔は、天国にいる娘もきっと見てくれたはずだ。 【共同通信】
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