初の化学遺産6件認定 日本化学会、グルタミン酸など日本化学会は12日、次世代に伝えるべき化学と産業に関する特に貴重な歴史資料を「化学遺産」として認定する制度を創設し、うま味調味料の工業化につながった「具留多味酸(グルタミン酸)試料」など6件を初めて認定したと発表した。 学術分野で、池田菊苗博士が1908年に抽出したグルタミン酸(味の素所蔵)のほか、19世紀半ばに日本初の体系的な化学の学術書「舎密開宗」を著した宇田川榕菴に関する資料(武田科学振興財団杏雨書屋蔵)と、1900年に高峰譲吉とともに世界で初めてアドレナリンを結晶にした上中啓三の実験ノート(兵庫県西宮市の教行寺所蔵)。 産業分野で、山口県の日産化学工業小野田工場にある炭酸ソーダ製造装置の塩酸吸収塔、レーヨンの工業製造の始まりに関する資料(山形大、帝人所蔵)、宮崎県の旭化成ケミカルズ愛宕事業場にある日本初のアンモニア合成装置の3件が選ばれた。 同学会は今月27日、大阪府東大阪市の近畿大で所蔵者に記念の盾を贈る。今後も毎年、数件を認定する方針。 【共同通信】
|
