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  • 「息子返せ」と母親被告たたく 茨城20キロ引きずり事故

     茨城県の常磐自動車道で08年、中型トラックが大型トラックに追突、約20キロ引きずられて運転手が死亡した事件の公判が11日、水戸地裁(河村潤治裁判長)であり、自動車運転過失致死罪などに問われ無罪主張した大型トラックの運転手の背中を、被害者参加人の母親が「息子を返せ」とたたく場面があった。

     無職高橋重義被告(60)=山形県天童市=は「裁判官は私の話したことを受け入れてほしい」と最終意見陳述。裁判長が閉廷を告げると、死亡した運転手桜井康宏さん=当時(29)、宮城県柴田町=の母親が駆け寄り「康宏を返せ」と背中を両手でたたいた。検察官が制止し、裁判長も口頭で注意した。

     これに先立ち、母親は「最愛の息子を抱き締めることもかなわなかった心の苦しみが分かりますか」と被告を見つめながら意見陳述した。

     検察側は論告で「その場で救出していれば命が助かった可能性が高い」と懲役3年6月を求刑。弁護側は「睡眠からの覚醒時で判断力が低下し、事故を認識していなかった」と主張し結審した。

      【共同通信】