超電導の有機物質を発見 世界最高温度を更新電気抵抗が一定温度以下でゼロになる超電導をつくり出す新しい有機物質を発見したと、久保園芳博岡山大教授(物性物理化学)らのチームが4日付の英科学誌ネイチャーに発表した。超電導状態が開始する絶対温度20度(零下253度)は、有機物質の超電導として世界最高温度を更新した。 超電導物質で送電線を作れば電力を送る際に無駄をなくせると期待されている。超電導状態になる温度をより高温にして、常温に近くすることで実用化の可能性は高くなる。 研究は北陸先端科学技術大学院大(石川県)と群馬大、首都大学東京と共同で実施。ベンゼンリングを5個つなげた有機芳香族分子「ピセン」の結晶を加熱し、アルカリ金属原子を挿入。常圧状態で磁場をかけて冷却したところ、超電導の性質を示した。 超電導状態では無機物質の研究が主流。低価格で、よく知られた有機物質で今回成功したことで、久保園教授は「手に入りやすいほかの有機物質で研究が進む可能性がある」としている。 【共同通信】
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