47NEWS >  共同ニュース  > 記事詳細
  •  ニュース詳細     
  • 米国防戦略見直し要旨 

     【ワシントン共同】米国防総省が1日公表した「4年ごとの国防戦略見直し(QDR)」要旨は次の通り。

     ▽総論

     このQDRは本当の意味で戦時のものだ。現在進行中の戦争を基に予算や戦略を策定した。加えて、近代化した他国軍や、非国家組織によるずる賢い手段での攻撃を含め、幅広い安全保障上の挑戦に備えた。国防総省は(1)アフガニスタン、イラクでの現代戦勝利(2)紛争の抑止(3)幅広い緊急事態への備え(4)志願兵制の維持―の四つの戦略的優先目標のバランスを取る必要がある。

     ▽中国

     中国は中距離弾道ミサイルや巡航ミサイル、攻撃型潜水艦、最新鋭戦闘機を配備し、電子戦やサイバーや宇宙空間での攻撃能力を増強している。米国は地球規模の問題で役割を拡大する中国の台頭を歓迎する。ただ、中国の軍拡や意思決定システムは透明性が欠けていて、将来の方向性について疑念を持たれている。

     ▽テロ対策など

     テロ対策のための治安安定化能力やテロリスト掃討作戦の能力を高める。米軍のヘリコプターや無人偵察機を増強。北朝鮮とイランは湾岸戦争時のイラクより精度の高いミサイルを多数試験し配備している。生物・化学・核攻撃の脅威に対抗する能力を高める。効果的なサイバー対策のためサイバー司令部を立ち上げ、最新技術を持つ専門家の養成も進める。

     ▽二正面作戦見直し

     これまでの国防戦略は二つの大規模紛争に勝利する軍を求めていた。このQDRは本土防衛から民生活動支援、現在または未来の紛争に対応できる幅広い作戦行動の能力が必要だという点で過去と異なる。

     ▽同盟国との協力

     同盟国や友好国との関係強化は米国の安全保障政策の中核。核兵器廃絶が実現するまで米国が核抑止力を堅持する。日本や韓国への抑止力を提供する。

     ▽在日米軍再編

     アジア太平洋地域の平和と安定のため同盟国や友好国との関係を強化し、同時に地球規模の安定のため貢献を促す。日本とともに(普天間移設を柱とする2006年の)在日米軍再編のロードマップ(行程表)合意を履行し続ける。それにより在日米軍駐留が堅持され、グアムが地域の安全保障の拠点となる。

      【共同通信】