八ツ場ダムの橋、凍結検討 国交省、水没前提を見直し八ツ場ダム(群馬県長野原町)で水没予定地区の生活再建事業として建設中の橋の凍結を、国土交通省が検討していることが29日、分かった。前原誠司国交相が水没を前提としたインフラ整備を見直し、雇用確保などを優先させる考えを国会で表明したことを受けた。 前原氏は、昨年9月の八ツ場ダムの建設中止表明後、「生活再建事業は中断しない」と明言していただけに建設を求める地元住民や自治体の反発は必至。八ツ場を含め建設継続の是非を検討している89ダムの多くでは生活再建事業を実施中で、凍結検討は波紋を広げそうだ。 国交省が凍結を検討しているのは、水没予定地区の住民が移り住む代替地の間を結ぶ主要な三つの橋のうち2番目に長い「湖面1号橋」(長さ494メートル、橋脚の高さ約80メートル)。全長1・3キロの県道(総事業費約52億円)の一部で、4本の橋脚のうち1本は既に着工。2本の橋脚について2月1日から3日までの入札が公告されている。 国の委託で入札手続きを行っている群馬県は「1日の入札は実施する」(大沢正明知事)方針。しかし国交省は入札が実施された場合でも、今年夏以降の八ツ場ダム継続に関する検証を踏まえて新たな生活再建策をまとめるまでは、橋建設を凍結する方向性を模索している。 【共同通信】
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