ウーマンアイ 森ガールブーム 心地よいおしゃれ、自分流![]() 「森ガール」のあこがれ、酒井景都さん=東京都内 温かみのある民族調の服、ニットの帽子、赤毛のアンが履きそうなブーツ…。森にいそうなファッションの「森ガール」がブームだ。ステータスより心地よさを求める世相、オーガニックやエコへの関心。そんな時代の気分を反映し、自分なりのおしゃれをする人が増えている。 「ちょっと手仕事が入った物が好きです。物語があるから」と話すのは、ブランド「メイド イン コルキニカ」デザイナーの酒井景都さん。ブーム以前から森ガールと共通するスタイルを確立。「森ガールのあこがれの人」として絶大な支持を受け、雑誌などに引っ張りだこだ。自身でデザインしたワンピースに、フリンジ(房飾り)のネックレス。髪には大きな花飾りが咲いていて、絵本から抜け出てきたようだ。 森ガールは、体のラインを出すセクシーな服よりゆるい感じのAラインのワンピースを好む。重ね着上手で、少し甘く懐かしいテイストが特徴。高級ブランドにも傾倒せず、自分のセンスで低価格の通販や古着、手作りも活用。「デカ目メーク」や盛り髪とも無縁だ。 ブームのきっかけは、会員制交流サイト「mixi(ミクシィ)」。同じような趣味の人がいたら楽しい、と考えた女性、chocoさんが呼び掛け、今では4万人超が登録。さらにお相手の「森ボーイ」、「森」より甘さを抑えた「沼ガール」、アウトドア系の「山ガール」まで登場、広がりも見せている。 これに目を付けた出版業界が、雑誌「spoon」(角川グループパブリッシング)を皮切りに相次いで森ガールものを出版。毎日コミュニケーションズが出した「森ガール」はchocoさんが監修を手掛け、書籍としては異例のヒットに。担当の遊馬里江さんは「今、少女らしさを提案する雑誌がない。流行におもねらず、こだわりを大事にする人が増えた」。 宝島社もムックを6万部発行、3月に第2弾を予定する。「(異性を意識した)モテ系ファッションに飽き、興味のない層が潜在的にいた」と担当根本江利子さん。 街にも森ガールは増えている。東京・表参道に来ていた大学1年の女性(19)は、袖がふんわりしたグリーンのコートに白のマフラー。「こういう格好が落ち着く」。もこもこしたニット帽が似合う介護福祉士(24)も「自分の好きなものを着ているだけ」と笑う。 「キーワードは『楽、ゆる』です」と指摘するのは、武蔵大学の栗田宣義教授(社会学)。「努力すればそれ相応のポストがあった右肩上がりの時代ではない。森ガールが共感を得るのは『頑張っても大したことがないから、まったりしたい』という気分が皆にあるからでしょうね」 【共同通信】
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