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  • 高病原性ウイルスにも効果 インフルの新治療薬

     富山化学工業(東京)が開発中のインフルエンザ治療薬T―705について、東京大医科学研究所の河岡義裕教授と木曽真紀研究員らのグループが、高病原性鳥インフルエンザH5N1型ウイルスに効果があることを確認した。治療薬タミフルに耐性を持つウイルスにも効果があることが分かり、21日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

     H5N1型は東南アジアやアフリカで鳥から人への感染が続き、死者も出ている。T―705はタミフルなどとは作用の仕組みが異なり、ウイルスの複製で中心的な役割を担う酵素「RNAポリメラーゼ」の働きを妨げて、ウイルスの増殖を抑制する。

     グループは、ベトナムの死亡者と重症患者から分離したH5N1型ウイルスを使い実験。致死量をマウスに感染させ、1日2回、T―705を投与して生存率を調べた。投与しなかったマウスは10日で大半が死んだが、体重1キロ当たり300ミリグラムを8日間投与すると、すべてのマウスで症状が現れず生存。

     タミフル耐性のH5N1型ウイルスに対しては、投与量を増やすに従い生存率が上がった。

      【共同通信】