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  • レトロ車両キハ603お別れ走行 和歌山、紀州鉄道


     別れを惜しむ鉄道ファンに見送られる紀州鉄道の「キハ603」=29日午後、和歌山県御坊市

     運行距離が2・7キロと日本で2番目に短いローカル線の紀州鉄道(和歌山県御坊市)で、長年親しまれてきたディーゼルカー「キハ603」が29日、老朽化のため引退した。レトロな車体に魅了された多くの鉄道ファンらが最後の別れを惜しんでいた。

     キハ603は1960年に新潟鉄工で製造され、大分交通から購入した紀州鉄道が76年から運行してきた。1両編成で定員は112人。大きなエンジン音や室内の白熱灯が昭和の懐かしい雰囲気を醸し出している。

     最終列車が西御坊駅に到着すると、出迎えた高崎能紀社長(64)は「惜しまれて引退して、車両冥利に尽きるのではないか。市民の思い入れがあるので、今後も車両は保存してきたい」と話した。

     京都府木津川市から来た会社員大久保辰哉さん(20)は「揺れが大きかったけど、それだけ味があった。古い車両が消えていくのは寂しいことですね」と感慨深そうだった。

      【共同通信】