性犯罪審理「適否言えぬ」 裁判員、複雑な心境示す札幌地裁で強姦致傷罪に問われた被告の裁判員裁判を担当した30代の女性裁判員経験者は、27日の判決後の記者会見で、性犯罪の審理について「市民感情を反映させることは良いが、被害者の精神的負担を考えると良いか悪いか言えない」と複雑な心境を吐露した。 北海道で2件目の裁判員裁判で、会見には女性を含む裁判員経験者6人全員が参加。札幌市中央区の高橋健太朗さん(32)は「被害者が出廷することになれば心苦しいが(性犯罪を裁判員裁判の対象とすることに)反対はしない」と述べた。 札幌市中央区の建物敷地内で昨年6月、20代の女性を押し倒し、暴行しようとしてけがを負わせたとして起訴された空調設備業中島正道被告(32)=横浜市鶴見区=の判決は懲役5年(求刑懲役6年)。 嶋原文雄裁判長は「女性の尊厳や人格を踏みにじる卑劣で悪質極まりない行為」と判決理由を述べ、被告に「出所後も償いを果たす必要がある」と説諭した。 中島被告の弁護人は「懲役3年の実刑が相当」と主張したが、判決後の取材に対し「判決には納得している。被告から控訴の意思はないと聞いている」と話した。 【共同通信】
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