記者会見あいさつ全文(3) 朝比奈毎日新聞社社長毎日新聞社の朝比奈豊社長の記者会見でのあいさつ全文は次の通り。 本日の取締役会で、毎日新聞の目指す新たな新聞づくりの方針が決まり、来年4月から共同通信社および共同通信社加盟社と包括提携し、新しい時代にふさわしい新聞をつくるための取材、編集の態勢を築くことを決めました。 言うまでもなく、新聞を取り巻く環境は厳しさを増す一方です。多くの愛読者に支えられてきた毎日新聞の伝統をどう守っていくのか、それが大きな課題です。 これからの時代に新聞は、記事の正確さはもとより、より深い内容、分析、解説力がこれまで以上に要求されると思います。読者が求めるのは、発表だけに頼る報道ではなく、政治、経済、国際、社会などさまざまな分野で、時代をえぐる独自の取材、そして報道、さらにオピニオンではないでしょうか。いわば、「脱発表ジャーナリズム」が進むべき道と考えています。 そうした模索の中で生まれたのが、今回の包括提携です。大きな柱の一つは、各都道府県に拠点を置く共同通信社加盟社の一部から、記事の配信を受けることです。毎日新聞の強みである独自取材をさらに充実させるため、地域の有力新聞社と手を携え、毎日新聞の地方版、地域面の一層の充実を図ります。今後も全国の支局ネットワークを堅持したうえで、一部地域の記事については、地方を拠点とする新聞社と協力していきます。これにより、地方支局の記者も、これまで以上に独自の取材を進めることができ、協力紙とともに新しい試みを展開する基盤を得ることになります。 もう一つの柱は共同通信への加盟です。57年ぶりのことになりますが、今回の加盟は地方紙との提携をあわせて行うことで、全国紙として新分野を開拓していくことになります。 官公庁や企業などの発表は今後、共同通信も活用し、これまで以上に毎日新聞の記者は、独自に深みのある取材をすることが可能になります。 こうした提携を生かして、取材態勢の再編・再構築、新しい紙面作りを目指します。10月の新聞週間に、新聞協会賞を受賞した毎日新聞大阪本社と熊本日日新聞社の社会部長同士が対談した特別な紙面を作りました。そしてそれを共同通信が全国に配信し、加盟紙の一部に掲載されました。こうした試みをヒントに、今後も全国紙としてさまざまな挑戦を続け、新聞の可能性を広げていきたいと思います。 【共同通信】
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