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  • 先代「しらせ」気象会社に売却 解体免れ、千葉港に


     先代の南極観測船「しらせ」=07年12月

     老朽化のため昨年退役した先代の南極観測船「しらせ」の購入者を再公募していた政府の南極地域観測統合推進本部(事務局・文部科学省)は9日の総会で、購入を名乗り出ていた気象情報会社ウェザーニューズ(東京)への売却を決めた。

     先代しらせはいったん解体が決まったが、ウェザー社は先代しらせを最終的に千葉港に移し、南極観測や地球環境に対する国民の理解を深める施設として公開する考え。後継の新しらせは10日、南極に向け東京・晴海を出港する。

     また総会では、来年派遣する第52次南極観測隊の隊長に国立極地研究所副所長の山内恭氏(60)、越冬隊長を兼ねる副隊長に気象庁観測課課長補佐の宮本仁美氏(50)を決定した。

     しらせは現在、神奈川県の海上自衛隊横須賀基地に係留中。ウェザー社への売却額は調整中だが、来年3月末までに引き渡される予定。

     昨年の公募では、7件の応募があったが、価格面などで折り合いがつかず、昨年10月にはスクリューなど一部を残して解体が決定。しかし、鉄価格が下落し、保存を求める声が根強かったため推進本部が今年夏、購入者を再募集し、ウェザー社など4件の応募があった。

     ウェザー社は「極地観測に貢献してきた先代しらせは日本の財産。地球環境や気候変動についての情報を広く発信する場として再生したい」としている。

      【共同通信】