ロ大統領がスターリン批判 「弾圧、正当化できず」【モスクワ共同】ロシアのメドベージェフ大統領は30日、正しい歴史認識の確立には「自国民を大量虐殺した者の正当化を許さない」ことが重要だと述べ、数々の政治的弾圧を行ったとされるソ連の独裁者スターリンを批判した。 ロシアでは「大国復活」を掲げたプーチン前大統領(現首相)時代に愛国主義が鼓舞され、スターリン復権の動きが進んでいると人権団体などが指摘している。大統領のスターリン批判は、「双頭体制」で強い権力を維持するプーチン首相の支持グループと、比較的リベラルとされる大統領支持派との政権内部の対立を助長する可能性がある。 大統領は、ソ連時代末期に制定された「政治的弾圧の犠牲者追悼の日」に当たる30日に発表した声明で、第2次大戦前に行われた大粛清を「スターリンの犯罪」と批判。「数百万人が(政治的)テロと偽りの罪状のため犠牲になり、すべての権利を奪われて長い間歴史から抹殺されていた」と指摘した。 その上で「こうした犠牲は国家の高度な目的のためには正当化されるとの意見を聞くが、人的犠牲を基に達せられる国家の繁栄などあり得ないとわたしは信じる。弾圧は正当化できない」と述べ、スターリン復権を明確に否定した。 【共同通信】
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