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  • イネ実験中止、賠償認めず 遺伝子組み換え訴訟

     新潟県上越市の農家らが、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県つくば市)に、上越市での遺伝子組み換えイネの屋外栽培実験中止と損害賠償を求めた訴訟の判決が1日、新潟地裁高田支部(庄司芳男裁判長)で言い渡された。庄司裁判長は原告の訴えを退けた。

     原告側弁護団によると、遺伝子組み換え作物に関する本格的な訴訟は初めて。

     問題となったのは、いもち病を防ぐため、抗菌タンパク質をつくるカラシナの遺伝子を組み込んだイネの屋外栽培実験。イネ内部で産出された抗菌タンパク質の影響で、いもち病の病原菌が変化し、強力な耐性菌が生み出されるかどうかが争われた。

     農家側は「抗菌タンパク質が細菌と継続的に接するため、耐性菌が生まれる危険性が高い」と主張。同研究機構は「タンパク質はイネの外には流出せず、耐性菌は出現しない」と反論した。

     訴状によると、実験は2005~06年、同研究機構の中央農業総合研究センター・北陸研究センター(上越市)が実施。05年の実験後、地元農家を中心に23人が提訴した。漫画家ちばてつやさんや歌手加藤登紀子さんも原告に加わっている。

      【共同通信】