「追試難しい」私立大苦慮 新型インフル新型インフルエンザの流行で、大学が入試の対応に苦慮している。文部科学省は感染者の「受験機会」を確保するため追試を実施するよう求めているが、日程や会場の確保、追試問題の作成など課題は多い。私立大からは「現実には難しい」との声が漏れる。 文科省は、受験シーズンまで流行が続けば「感染を自己責任と突き放すわけにはいかない」(同幹部)と判断し、有識者会議を設置。追試の方法などについて10月中に指針をまとめ、各大学に通知する方針だ。 ただ、季節性インフルエンザの場合、大学入試センター試験を除いて追試はなかった。大学側には「新型インフルも弱毒性。特別扱いは必要ない」との意見もあるが「無理に受験すれば、ほかの受験生に感染させるかもしれない」(早稲田大)として対応を検討する大学も出てきた。 国立大は全86校で統一して対応しようと追試の方法や日程を検討。国立大学協会は「人生を決める試験。受験者の立場で決めたい」と前向きだ。 一方、全国から多数の受験者が集まる都市部の私立大は事情が複雑。学部ごとの入試のため、追試をすると、ほかの学部や大学の試験に重なる。複数の地方で一斉に試験をする大学も多く、会場の手配は容易ではない。 毎年約12万人が受験する早稲田大の広報室は「早急に対策を取らなければならないが、具体策は何も決まっていない」と明かす。 札幌から鹿児島までの全国17都市で入学試験を実施する同志社大入学課の担当者は「非常に難しい問題」と頭を抱える。会場の手配や試験官の確保に膨大な手間がかかるため、追試には二の足を踏む。 【共同通信】
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