47NEWS >  共同ニュース  > 記事詳細
  •  ニュース詳細     
  • 悩み孤立する男性介護者を支援 市民団体が発足


     アルツハイマー病の妻好子さんを17年間介護している内田順夫さん=川崎市

     在宅で家族を介護する男性の割合は、約30年前には1割に満たなかったが、いま3割近くに増え、女性との負担の差がなくなりつつある。介護が原因で起きた殺人事件の背景や統計からは、悩みを抱え孤立する姿が浮かび上がり、支援団体も動きだした。

     厚生労働省の国民生活基礎調査などによると、在宅介護者に占める男性の割合は1977年に9%だったが、2007年には28%に。

     日本福祉大の加藤悦子准教授(司法福祉学)が07年、新聞報道を基に介護を苦にした過去10年間の殺人事件350件を調べたところ、息子や夫が加害者になったケースが約7割に達した。

     そんな孤独な男性介護者をサポートする市民団体「となりのかいご」(神奈川県伊勢原市)が発足したのは、昨年10月。

     アルツハイマー病の妻好子さん(72)を17年間介護し続けている理事の内田順夫さん(72)=川崎市=は「男は仕事のように介護をとらえてしまいがち。危険水域に入る前に手を打たないと」と語る。各地で開かれる勉強会では、自身が直面したつらい経験を積極的に話し、悩みを打ち明けやすい雰囲気づくりを心掛けているという。

     「となりのかいご」がまとめた冊子「介護で家族を憎まないために」(500円)は好評に。注文は同団体、ファクス03(6893)5874。

      【共同通信】