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  •  オニヒトデ(左下)を使った養殖技術の研究を進める愛媛大南予水産研究センター=7月29日、愛媛県愛南町

    サンゴの天敵、魚の味方 オニヒトデに免疫力高める成分か

     海の厄介者が魚を育てる―。サンゴの天敵、オニヒトデと同じ水槽で育てると、マダイが病気にかかりにくく、成長が早まる効果があることが、愛媛大南予水産研究センター(愛媛県愛南町)の三浦猛教授らの研究で分かった。

     オニヒトデの分泌物に、魚の免疫力を高める成分が含まれていると三浦教授はみている。

     オニヒトデは沖縄から関東以南の太平洋沿岸で時折、大発生しサンゴに被害を与えるが、駆除しても焼き捨てるだけで有効な利用法はなかった。三浦教授は「成分をうまく抽出できれば、魚の餌に混ぜるなどして養殖に役立てることができそうだ」と話している。

     三浦教授によると、思わぬ効用を発見したのは昨年10月ごろ。学生が釣ったマダイを数個の水槽に分けて育てていたところ、寄生虫感染で表皮が白くなる白点病が流行。オニヒトデを一緒に飼っていた水槽を除き、マダイはほぼ全滅した。

     約3週間の飼育実験で、オニヒトデと一緒だと免疫を担う白血球の働きが高まることが判明。餌を食べる量も増え、マダイだけで育てた水槽に比べ、成長速度が2倍になった。

      【共同通信】