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  • 海面上昇、今世紀末に1m超 WWF、北極の温暖化急速に


     近年、後退が目立つグリーンランドの氷河の先端=7月、グリーンランド西部(共同)

     北極圏では地球温暖化がこれまでの予測を上回る速度で進んでおり、今世紀末には1メートルを超える海面上昇が起こるなど、世界的に大きな影響をもたらす恐れが強いとの報告書を、環境保護団体の世界自然保護基金(WWF)が2日、発表した。

     WWFは、温暖化によって永久凍土が解け、地中から温室効果ガスの二酸化炭素、メタンの放出量が増加していることを指摘。これが温暖化をさらに加速させる「悪循環」が起きている可能性があると警告した。

     報告書によると、北極圏では、過去20年間に世界平均の2倍近くのペースで気温が上昇、2007年はこれまでで最も平均気温が高かった。

     この結果、グリーンランドの氷床や各地の氷河の減少が進み、このままでは今世紀末の海面上昇は最大120センチに達する可能性がある。これは、同じシナリオに基づいて気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が予測した約20~50センチの上昇との予測を大きく上回る。

     報告書は、東京や上海、バンコクなど沿岸に多数の人口が集中している都市に大きな被害をもたらすとした。

     北極圏では海水温の上昇も目立ち、07年の夏には平年より5度も高い海域も確認された。これが海流や気圧配置を変化させ、世界各地に異常気象をもたらす可能性が高いという。

     WWFは「報告書づくりには、IPCCにも関与している一線の科学者が参加し、専門家の査読も受けているので信頼性は高い」としている。

      【共同通信】