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  • イエメン、水不足でデモ 死者も発生、アラブ最貧国


     8月29日、イエメン西部でロバに乗って井戸に水をくみに行く少女ら(ロイター=共同)

     【カイロ共同】アラブ最貧国といわれるアラビア半島南部イエメンで地下水の減少による水不足が続いている。南部アデンでは8月下旬、水を求める市民らのデモで死者も発生。貧困に加え反政府組織問題などを抱える政府は今後、さらなる苦境に追い込まれそうだ。

     「水不足がイエメンの最も大きな問題だ」。ロイター通信によると、世界銀行のイエメン専門家ナジ・アブハティム氏はこう指摘する。首都サヌアでは地下水の減少で当局管理の井戸の約半分が使用中止に。水道が使えるのが9日に1日という地区もある。

     地球温暖化の影響とみられる降水不足に加え、イエメンでは1970年代から地下水を大量に使うかんがい農業を拡大。農業用水の3分の1が「カート」と呼ばれる軽い覚せい作用を持つ伝統的な嗜好品の栽培に使われるなど、水の無駄遣いも深刻化の背景にあるようだ。

     アデンでは8月23日に水を求める市民らの抗議デモがあり、警官隊との衝突で1人が死亡、3人が負傷。同様に渇水に苦しむ北部サーダ州では、イスラム教シーア派の民兵組織と政府軍の戦闘が続き、アブハティム氏は「政府にできることは時間稼ぎだけ。やがて大変な事態になるだろう」と警鐘を鳴らした。

      【共同通信】