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  • 南極海での重油使用を禁止 日本の調査捕鯨に影響大


     調査捕鯨の母船「日新丸」。使用するC重油が南極海で禁止されることになった=4月、山口県下関市

     貴重な生態系が残る南極海域の環境保全のため、この海域を航行する船が重油を燃料に使ったり、運搬したりすることが国際条約で禁止されることになった。日本も加盟する「船舶による汚染防止のための国際条約(マルポール条約)」の付属書改正案に各国が29日までに合意、来年3月に正式決定される。

     国土交通省や水産庁などによると、日本でこの措置の影響を受けるのは南極海で行っている調査捕鯨の母船「日新丸」で、燃料の切り替えの結果、費用が大幅に増える可能性が高い。環境保護団体などからの風当たりの強い調査捕鯨だけに、今後のコスト試算などが注目される。

     改正は、事故で燃料や積み荷の重油が南極海やその周辺に流出し、貴重な環境を汚染するのを防ぐのが目的。南極観光が盛んになり、南極海を航行する船の増加が指摘されていることが背景にある。

     同条約を所管する国際海事機関(IMO)の海洋環境保護委員会は7月の会合で、南極海域では、1立方メートル当たり900キロ以上の比重の高い油などを燃料に使うことや運搬することの禁止に合意した。国土交通省によると、船舶燃料などに使われるC重油が対象になる。

      【共同通信】