![]() 全国戦没者追悼式で黙とうされる天皇、皇后両陛下=15日正午、東京都千代田区の日本武道館 首相「教訓、次世代に」 東京で全国戦没者追悼式64回目の終戦記念日を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれ、天皇、皇后両陛下や麻生太郎首相のほか、全国各地から遺族約4800人と政府関係者ら約1100人が出席した。 政権交代がかかった衆院選が間近に迫る中、就任後初の参列となった麻生首相は式辞で「多大の損害と苦痛を与えた」とアジア各国への加害責任に言及。「過去を謙虚に振り返り、悲惨な戦争の教訓を風化させることなく次の世代に継承していかねばならない。不戦の誓いを新たにし、世界の恒久平和の確立に向け積極的に貢献していく」と述べた。 追悼の対象は、戦死した軍人・軍属約230万人と、空襲や原爆で亡くなった民間人約80万人。 式典では麻生首相が式辞を述べた後、正午の時報を合図に全員で1分間黙とうし、平和への祈りを新たにした。 天皇陛下が「歴史を顧み、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表す」とお言葉を述べられた。 参院議長、最高裁長官に続き、父親がニューギニアで亡くなった佐賀県小城市の大坪徳広さん(66)が遺族代表として「悲惨な戦争の苦悩を体験した私たち遺族は、悲しい歴史を絶対に繰り返さないことをあらためて固く誓う」と追悼の辞を述べた。参列者の代表らが式壇に献花した。 参列した遺族の最高齢者は、夫が台湾南方のバシー海峡で戦死したさいたま市の池端志津江さん。101歳6カ月で、これまでの101歳5カ月を上回る最高齢となった。 最年少は沖縄県うるま市の宮城海皇ちゃん(3)。曾祖父が沖縄本島で戦死した。3歳は過去最年少で、祖父母、両親と参列した。 例年、衆院議長も参列しているが、7月に衆院が解散しているため出席はなかった。 厚生労働省によると、遺族の高齢化が進む中、今回の参列者の中で、戦没者の親は昨年に続き3度目のゼロ。妻の参列が1%台にまで落ち込む一方、戦没者の子どもは今年も3分の2を占めた。また参列遺族のうち、戦後生まれが過去最多を更新するなど、遺族の世代交代が一層進んだ。 【共同通信】
|

