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  • 菅家さん取り調べのテープ存在 別の不起訴2件で

     1990年の足利事件で再審開始が決定し、無罪が確実になった菅家利和さん(62)に対し、宇都宮地検が92年から93年にかけ、別の女児殺害事件2件について取り調べた際の様子を録音していたことが11日、分かった。最高検が公表した。

     検察当局は2006年8月以降、取り調べの一部録音・録画の試行を始めたが、それ以前の録音が判明したのは異例。自白に至る経過など冤罪事件の実態を解明する上で重要な手掛かりになると同時に、全面可視化導入をめぐる議論にも影響を与えそうだ。

     菅家さんは2事件について当初、容疑を認めたとされるが、その後は否認に転じており、その過程が録音されたとみられる。最高検が足利事件の検証作業の過程で把握。録音されたカセットテープは宇都宮地検内に保管されていた。

     最高検の鈴木和宏刑事部長は「足利事件の起訴後に、主任検事の判断で、菅家さんの了解を得て録音した。検証結果を公表する際に必要な範囲で明らかにする」とコメント。足利事件の取り調べでは録音していない、としている。

     2事件は、79年に足利市内で行方不明となった福島万弥ちゃん=当時(5)=が殺害された事件と、84年に同じく同市内で行方不明となった長谷部有美ちゃん=当時(5)=が殺害された事件。有美ちゃんは約1年4カ月後、白骨化した遺体で見つかった。

     菅家さんは、松田真実ちゃん=当時(4)=を殺害したとして起訴された後の91年12月、万弥ちゃん事件で再逮捕され、92年2月に有美ちゃん事件でも追送検された。

     録音は、万弥ちゃん事件で処分保留となった92年1月以降、断続的に行われたが、「犯行を立証する決め手がない」として93年2月、いずれの事件も不起訴となった。

      【共同通信】