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  • 17歳の遺作ラップ配信へ 犯罪撲滅願うメッセージ

     千葉市で07年、少年に刺殺された高校3年鈴木健太さん=当時(17)=が生前、犯罪撲滅を願って作った遺作のラップソングを、健太さんがあこがれていたヒップホップグループ「キングギドラ」のリーダー、Kダブ シャインこと各務貢太さんらが楽曲として完成させた。近くインターネットの音楽サイト「アイチューンズ・ストア」で公開される。

     健太さんは07年9月、盗み目的で自宅に侵入した当時14歳の少年に刺殺された。事件後、母正子さん(50)が健太さんの歌が吹き込まれたカセットテープを発見。「健太の死を無駄にせず、多くの人に聴いてほしい」との遺族の願いを報道を通じて知った各務さんが、音楽関係者らに呼び掛け、楽曲化が実現した。

     完成した曲を聞いた正子さんは「まるで健太がそこにいるみたい。健太が曲になったことを知ったら、驚いて照れるかもしれない」と涙ぐんだ。

     曲名は遺作の通り「今の世の中」。無伴奏だった健太さんのラップにメロディーをつけ、各務さんがラップで応えるかたちで編集されている。各務さんは健太さんを「ケンタS」と名付け、2人の合作とした。

     各務さんは「若者が胸に詰まったものを吐き出すのがヒップホップ。ケンタの勇気あるメッセージを若い人たちに聴いてほしい」と話している。

     曲は5日から音楽ダウンロードサイト「アイチューンズ・ストア」で配信開始。最初の1週間は「今週のシングル」のコーナーで公開され、無料でダウンロードできる。各務さんらはCD化も検討している。

     曲の一部は、ニュースサイト「47NEWS」内の動画サイト(アドレスはhttp://www.47news.jp/movie/)で聴くことができる。

      【共同通信】