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  • 違法派遣で自殺と賠償命令 ニコンなど2社に東京高裁

     光学機器大手ニコンの工場に派遣されていた男性が自殺したのは、劣悪な勤務環境によるうつ病が原因だとして、遺族が、同社と名古屋市の業務請負会社に計約1億4千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は28日、両社に計約7058万円の支払いを命じた。

     両社に計約2488万円の支払いを命じた05年3月の一審東京地裁判決を変更。「製造業への派遣を禁止していた当時の労働者派遣法に反していた」と言及した。

     原告は1999年3月に自殺した上段勇士さん=当時(23)=の母のり子さん(60)=岩手県一関市。

     都築弘裁判長は、上段さんの勤務実態に触れ「昼夜交代制勤務や寮での一人暮らしなど、生活の大部分はニコン側に抱え込まれていた」と指摘。

     その上で「健康状態の把握は近親者より、使用者の方が容易。ニコン側が、自殺の原因をうつ病でないと証明しない限り、うつ病が原因と推認するのが公平だ」として、立証責任をニコン側に求めた。

      【共同通信】